カメラメンテナンスセミナー

オリンパスプラザ東京にて、プロサポートスタッフの方にカメラの清掃の仕方を教えていただいたので、さっと簡単に記録しておきます。(twitterにメモしていた内容をまとめたものなので肝心な部分が抜けている可能性があります)

0.名前
カメラに名前をつけましょう。
愛着がわかないときれいにしてあげたくならないのです。

1.保管場所
保管場所は防湿庫があれば最高ですが、なかなか予算的に、場所的に用意できないものです。高価なものなので、大切にしまっている方もたくさんいることでしょう。机の上に置いている方、これはまだしも、中には押し入れに大切にしまっちゃう方もいるんだそうです。カメラは生き物です。つまり生き物(=人間)が快適に過ごせる場所が一番快適です。居間で構わないのだそうです。できるだけ湿気が少なく、温度が適温な場所に保管しましょう。とのことです。ちなみに、最近のカメラは電機部品の塊なので、テレビやPC、スピーカーなど電磁波の出るような場所は避けた方が良いそうです。

2.クリーニングキット
クリーニングキットは箱などに入れて持ち歩けると良いでしょう。
シルボン紙、クリーナー、エアーカンやブロア、豚の毛ブラシ、クロス、綿棒、割り箸(ピンセットを使いたがる人が多いですが、傷つきやすいのでやめましょう)
割り箸は鉛筆削りで先をとがらせて、はさみでとがった先っぽを切り落としておきます。
シルボン紙はザラザラした方が内側になるように使います。
また、シルボン紙は一度吹いたら捨てて、どんどん使いましょう。

3.CCD
CCDは自分で掃除してはいけません。オリンパスは粘りけのないものは吹き飛ばしてくれるので、それで問題ないが、そういうものが付着した場合はプロに任せましょう

4.ボディ
レンズから掃除したがる人が多いですが、レンズは難しいので、ボディから掃除していきます。
基本はシルボン紙を折ってそこにクリーナーをつけて吹きます。
細かいところは割り箸にシルボン紙を巻き付けてそこにクリーナーをつけて掃除します。
割り箸に2つ折りにしたシルボン紙を巻き付けます。(割り箸を斜めに置いて、くるくる巻くだけです)

5.ファインダー・液晶
ここは拭きムラができやすいので、クリーナーをつけたあと、シルボン紙を2枚ほど重ねたものに押しつけて余分なクリーナー液を取ります。
拭きムラはクリーナー液が多すぎることが原因です。

6.マウント部
ボディ側も、レンズ側も、絶対にクリーナーを使ってはいけません。
ここには潤滑油が塗ってあり、繰り返しクリーナーで掃除すると滑りが悪くなり、レンズ交換しにくくなります。
マウント部と接点は綿棒で軽く拭く程度にします。
マウント内部はエアーカン禁止です。故障の原因になります。

7.カードを入れるところ
ここはブロアなどで吹いてはいけません。
ホコリを奥に押しやることになるので、ここはさっとハケではく。汚れていれば割り箸を使いましょう。

8.レンズのゴムの部分
ブロアなどでホコリを飛ばした後、豚の毛ブラシでさっとはきます。その後クリーナーをつけたシルボン紙で拭きます。細かいところは割り箸も使いましょう。

9.ズームレンズ
普段外に出ていなくてズームするときに出てくる部分(伸びる部分)は潤滑剤があるのを拭き取ってしまうのでクリーナー禁止 ここは乾いた布でふく

10.フード
レンズのフードをつける部分と、フードは丁寧に掃除しましょう。
溝にゴミが残っていると、それですり減ってしまい、フードがゆるゆるになって使えなくなってしまいます。

11.レンズ
いよいよレンズです。
指の大きさにシルボン紙を折り(だいたい4つ折り)、クリーナーをつけますが、他のシルボン紙に押しつけて、できるだけクリーナー液を絞ります。液が少ないことがきれいにするポイントです。レンズの真ん中かららせんを書くようにくるくるしながら外側に向かって拭いていきます。
キャップも忘れずに掃除しましょう。

12.フィルター
フィルター掃除するときはつけたままレンズと同じ要領で外側をふく
それからはずして裏側を仕上げる
最後レンズを仕上げてブロアーでほこりを飛ばしてつけて完成

13.カバー
シューカバーや接点のカバーがなくなっても安いから買ってつけておく
細かいところをちゃんと保護しておくのは大切なこと

おまけ1
レンズを掃除するとき、どうしても取れない汚れがあるときは、女性の鼻の頭からファンデーションを少しもらって使うと良いそうです。これはファンデーション単体ではだめで、油と混ざったものを使う必要があるそう。ちなみに、研究の結果、資生堂のファンデーションが一番きれいになると。周りにもらえる女性がいない方はMG5のクリームを使うのが良いとか

おまけ2
レンズ交換の時は後玉を上にするとほこりがつきやすいため、前玉を上にした方が良いそうです。
前玉は指紋がつくなどのことを想定してコーティングがしっかりされてるのに対して、後玉は汚れることを前提にしていないのだそうです。

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個人的には割り箸が驚きでした。いままでちゃんと掃除していなかったので、まずは名前をつけるところから始めようと思います。

後日気が向いたら写真とか入れてちゃんと記事書きます。